活動報告

総務常任委員会・高槻市視察研修

去る10月5日、6日の2日間、総務常任委員会では、大阪府の高槻市と兵庫県の芦屋市を視察してきました。

第一日目の高槻市は、人口約35万3千人、面積105.29㎢の中核市で、大阪と京都の中間に位置するベッドタウンとして発展してきましたが、近年、他の自治体への転出超過で人口減少傾向が続き、大阪府内でも高齢化率が高い状況となっています。そのことから、高槻市では、将来に向けて安定した財政基盤を構築し、持続的な発展をしていくためには、若年世代の定住人口の増加が不可欠と考え、平成25年度から『定住促進プロモーション事業』をスタートされました。

さて、高槻市の定住促進プロモーション事業ですが、『住み良い街』のイメージ戦略と情報発信に努め、サイトの開設やPR冊子の制作をはじめ、電車の中吊り広告からシネコンでのCM上映、モノレールのラッピングなど、様々な取組がされています。また、高槻市在住の織田信成さん(元フィギアスケート選手)を定住促進PR部長に任命し、イベント等で活躍してもらっているとのことでした。

私自身の率直な感想として、まず、ハード面において①高槻駅に昇降式ホーム柵が設置されていたこと、②デッキ部分を含めた駅前広場が整備されていたこと、③駅から市役所までのメインストリートの電柱か地中化されていたこと、④高槻市独自の市営バスが運行されていること、⑤通学路に防犯カメラの設置されていることなど、一つ一つをとってもかなりハイレベルな都市基盤整備がなされていると感じました。

また、PR冊子やお話のなかで、子育て環境や芸術文化活動の取組が充実していること、さらには郊外部には豊かな自然環境を有していることで、都会暮らしも田舎暮らしもできる『魅力ある高槻市』であることがわかりました。

それゆえ、高槻市の良さを知ってもらおうと『定住促進プロモーション事業』を展開していくことは、大変有意義なことで、同時に自信をもってPRできる所以だと思いました。

これからの人口減少化社会のなかで、都市間で厳しい競争が始まり、同一自治体の中でも、過疎と過密の二極化が顕著になると考えております。
その中で、地域を活性化していくためには、人口減少化も織り込んだうえで、それぞれの地域特性を活かして、質的向上を図ったまちづくりが求められます。

改めて、人々が生活していくためには、近くに働き場があること、そして、健全な住環境をつくっていくためには、『安全性』『快適性』『利便性』の3要素が重要なのかと思いました。

どんな冠がつこうと、住みたくなるような街づくり、そして、その発信の重要性を認識することができました。

『あれもこれも叶う街、高槻に住もう!どっちも たかつき』は、素晴らしいキャッチフレーズです。

このたびの訪問で、『住み良い街、魅力ある高槻市』あることは、瞬時に『都市のイメージ』として伺い知ることができました。

関係者の皆様には、お忙しい中、貴重なお時間をつくっていただきましたことに心より御礼を申し上げます。