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道路の土砂堆積

このところ、雨も降らずに乾燥した天気が続いています。そのため、畑の土も、すっかり乾き、軽くなってしまいました。

そこに来て、北からのからっ風や、南からの春一番などが吹き荒れ、土ぼこりが舞って、道路の路肩などに土砂が堆積されていることが、多々あります。

さて、この堆積された土砂ですが、やがて雨が降るとU字構と呼ばれる道路側溝に流入します。しかし、本来、雨水を流すための側溝に土砂が堆積すると、雨水の流れが遮断され、内水氾濫の原因になることがあります。

土が堆積した側溝

道路法第42条によれば、道路の維持又は修繕について、「道路管理者は、道路を常時良好な状態に保つように維持し、修繕し、もって一般交通に支障を及ぼさないように努めなければならい」とされています。

しかし、現実問題として、すべての道路を常時良好な状態に保つことは、行政だけでは、難しい問題だと考えております。

農地は、都市の緑の景観や防災、地球温暖化の低減等に多面的機能を発揮する貴重な地域資源です。一方で、農住混在化した地域では、時として軋轢を生ずることがあります。

かつて、駒林元町の区画整理地域内では、戸建住宅や共同住宅の建設ラッシュの中で、住民の方から道路に堆積する土砂について、環境美化の視点から問題提起されたことがありました。

それを受けて、当時、土地区画整理組合では、農地所有者の方に、土砂の流出防止のため、道路境に麦やニラ等を植え、緑被帯を設置していただくよう、『お願い』をしたことがありました。

おかげ様で、農地所有者のご理解とご協力をいただき、現在でも健全な住環境を維持している状況にあります。
それゆえ、今後、このような問題解決には、道路という視点だけではなく、農政や防災の視点からのアプローチ、『お願い』が不可欠だと考えております。

また、そのことが、行政と市民が一体となった『安全で、快適な地域づくり』につながると確信しております。