活動報告

富山型デイサービス『にぎやか』再訪

4月11日、富山市綾田にある特定非営利活動法人『にぎやか』を訪問しました。昨年7月以来、9ヵ月ぶりの訪問となりましたが、今回も和気あいあいとした雰囲気が充満し、福祉施設の見学というより、一軒の御宅で家族の日常生活を垣間見ているようでした。

さて、改めて、富山型デイサービスですが、小規模(一般住宅をベースとして、定員15人程度で家庭的な雰囲気が保たれていること)、多機能(障がいの有無に関わらず、また高齢者から乳幼児まで、誰でも受け入れること)、地域密着(身近な住宅地に立地し、地域とのこうりゅうが多いこと)などを特徴としています。

その『にぎやか』は、昨年、約700人もの施設見学者が訪れ、富山型デイサービスの先頭を走っているように思えました。

『にぎやか』の理念に、「ありのままを受け入れる」「いい加減ですんません」「死ぬまで面倒見ます」とありました。例えば、障がい者だからと言って、構えることなく、フランクに物事を言い合える状況や、特別、死に対しても最後のお別れ時と考えず、日常生活の一コマとして捉えていることが伺えました。

阪井理事長から、「スタッフが台所で大根を切りながら、隣の居間では利用者が皆に最後の時を看取られることもある」と伺い、スタッフと利用者が家族以上の信頼関係が構築されていると実感しました。なお、視察見学中であった時も、利用者の最後の時は、同様に看取られたとのことでした。

パワーポイントによる説明から施設内の見学など、2時間半に及ぶ訪問となりましたが、そのなかで、繰り広げられた理事長やスタッフ、そして利用者との会話(掛け合い)は、まさに『にぎやか』の一言に尽きると思いました。

『にぎやか』の皆さんと、楽しい午後のひと時を過ごせましたことを、心より御礼申し上げます。