活動報告

犯罪被害者支援県民公開講座

本日は、所沢市立中央公民館ホールで開催された「犯罪被害者支援県民公開講座」に参加しました。

犯罪被害者の支援講座は、昨年9月に続き3回目の参加となりましたが、被害者遺族の声をお聴きするたびに、あまりにも遺族にとって不条理なことや支援体制の脆弱性を再認識させられました。また、犯罪被害者や遺族に対して、しっかりとした心のケアと制度的支援がなければ、2次被害を受ける危険性が高いことを感じました。

本日の基調講演では、昭和39年に岩手県で発生した殺人事件の被害者遺族である佐藤咲子氏より、事件から今日までの51年間の思いが語られました。
犯人の自己の欲望のために、ある日突然、両親を猟銃によって射殺され、親の後ろ盾を失った高校生の佐藤氏とお兄さん・・・
当時の新聞記事で、残された兄妹の二人がご両親の位牌をもつ葬儀の写真には、涙させられました。

お話の中で、「未成年で身寄りもない私たち遺族を守ってくれる法律はなかった・・・」、周りからは「まだ泣いているのか・・・」と心無い言葉をかけられたこと、「被害者遺族にとって癒される時は、天命を全うする時・・・」とありましたが、被害者遺族の方々の共通する思いとも感じました。

そのあと、会場出席者の女性の方からも、2年前に息子さんを亡くされた被害者遺族の今の心境が語られ、再び涙することになりました。
冒頭、佐藤氏より「今日、お話しするのは、誰にもこの苦しみを味わってもらいたくないと思い・・・」と。
帰路の車中で、『加害者も被害者も出さない社会』の実現に向けて、私自身が地域社会の一員として『何ができるか、何をすべきか、』を自問自答しました。